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彼に来てもらえることを誇りに思う。

彼に来てもらえることを誇りに思う。

今度、就職するから、ネクタイを。と久しぶりに来てくれた人がいる。

その子との出会いは2013年1月12日のこと。

「お父さんは去年の7月に亡くなりました」と高校生ながらも伝えに来てくれたのが始まりだった。



僕は、その人のお父さんの事が今でも大好きだ。

買い方がすごくスマートだし、ちゃんと似合うし、素敵だと思ってた。

その買い方で、僕は信頼されている。と感じることができたし、そのことを絶対に裏切らないようにしてきた。

裾あげの時も

「これでどうですか?」と聞くと

いつも『ええようにしといてくれたら、ええよ』

ニカっとするのです。

そんな人だった。

品番をメモしているときに

『何してるの?』と聞かれたので

「何を買ったか忘れないようにしてるんです」と話した。

『そんなん、忘れてもええから、俺が居ること、忘れんといてくれたらええよ』

と言われた。

僕は、その時はもう、薄々感じていた。

僕の親父もその病気で死んだから。

同じようだな。と思ってたから。

でも、その一言で、間違いがないな。と思った。

そして、それがきっと最後だったと思う。



そんな父を持つ子が

就職が決まったから、ネクタイを。

今から東京です。と。

始まりの時から、今日まで、何度か買いに来てくれてたけど

今日のは、なんか、一区切り感があって、グッときた。

また、来て欲しいな。と心から思う。

あんなお父さんを持つ、君が来てくれると

君に買ってもらえると

僕は、このまま進もう。と思える。

僕は、僕の意志だけでこの店はやれないな。と思う。

君のお父さんの期待を裏切らないようにしたことや

君がまた、ここにきて”あ。店がない。。”ってことになるのは嫌だな。と思ったりすることができるから。

素敵なお客様のおかげで、このお店を繋ぎたいなと思う。

これからも。

彼にふさわしい店であり続けるためにも。



GINCHO樫村宏治郎





 

2019-03-28 19:33:15

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